■Big and Small (Gross und Klein)

こんにちは。希代の晴れ男、Leoです。「屋外で何かやりたい」「この日は晴れて欲しい』そういう日には9割以上の確率で晴れます。いや、ほぼ10割といって良いかもしれません。今までの人生を思い返してみて、絶対晴れて欲しかった時に晴れなかった時は富士登山くらいのもんです。今思い返すと、富士登山は晴れなくて良かったんですよ、だからこそ試練になった。そして今がある。うん、そう。つまり晴れ男なわけです。
でもね、その力が失われつつある。今週の火曜日から始まりました【Antigone2012】の本番。
つまり、その1週間前くらいからはびっちり毎日小屋入りして稽古していたわけですが、前々回お話した通り、僕はチャリラーなわけですよ。できれば晴れがいいんです。
ずっと雨です。
もーね、ずーっと雨。
イギリスでは4月はエイプリルシャワーと呼ばれ、霧雨のような雨がよく降るいわゆる日本でいうところの梅雨のような月のですが、ここ数年まともに4月に雨が降っていなかったので、すっかり忘れてました。水不足がさけばれていたイギリスにはまさに恵みの雨なわけで、これを邪魔するほど僕は野暮でないので、今は逆に「もっと降ればよいよ」と開き直ってます。
ただ、本番前にびっとびとはちょっと嫌なんだけどね。こないだなんて、完全にびっとびとになってしまい、いつもの自分のウォームアップでも足りなかったので、
今回のギリシア悲劇、Antigone2012は3年ほど前から参加しているGeorgeの企画、『オイディプス王関連のギリシア悲劇をロンドンオリンピックで公演したい!』の最終作品になります。
『テーバイ攻めの七将』『フェニキアの女たち』『オイディプス王』『コロノスのオイディプス』『アンティゴネー』
この5作品をオリンピックの7、8月に公演するそうです。僕はありがたいことに、『フェニキアの女たち』からの4作品すべてに参加しています。『コロノスのオイディプス』以外はすべて、テイレーシアスという盲目の予言者役です。
何回やっても、常に課題だらけで。特に演出のGeorge Eugineouは決めてかかる演出をしないタイプなので、役者に自由にやりたいことをやらせて、そこから浮かんできたものを形にする手法をとります。僕がやる『左手解放絵描き』と似た感じです。
僕は、運動も含めすべてが左利きです。でも小さい頃祖父に右を使うように強制されたので、鉛筆と箸とハサミは右で使用します。ただ、絵を描くのが好きだったので隠れて絵を描いていた結果、文字は右で書きますが、絵は左でないと描けません。なので、記号や絵を描く時には鉛筆をもちかえます。もちろん、ペン回しも左。さらには右手で書いて左手で消しゴム使えるんだな、はーっはっは。…それはさておき、とはいえ、歳とともに絵を描く機会が減り、左手の感覚が鈍らないように、『左手解放絵描き』をやってます。
それは、左手で適当にぐちゃぐちゃに何か書かせるわけです、そして、それが何かに見えたら、それを描き出す。丸aばっかり書いてたら「おー、何か犬にみえてきた」よし、犬を描き出せ。そんな感じ。
Georgeもそうです。役者に好きにやらせます。そしてそれが何かしらの形を帯びてくると方向性をつけだします。ただし、それが出るまで、毎日違う事を要求してきます。時にはすで形にみつけて、それでいこうと決めたものでも、次の稽古の時に偏差値の低い演技でその形を提示してしまうと、ボツになります。自由ですが、ある程度の偏差値を要求されるので、自分が未熟な故ボツになってしまう形もあるのがくやしいもんです。
もちろん、そんな彼のやり方に賛同できず、降板する役者もいます。文句をいっている役者もいます。まぁ、合うi合わないはあるし、他は僕にとって関係ないからいんだけど。
今もっか、言葉が課題です。どーしても台詞のはきが早くなってしまう。それは、実際に台詞のはきが早いのではなく、一つ一つの単語スピードを早くしゃべってしまう。発音に関してはかなり頑張りましたが、こんなところで日本語の影響が出てくるとは思ってませんでした。
日本語の音節は基本的には子音+母音がほとんどなので、『美しい』と言う場合、『う、つ、く、し、い』と5音節になるけれど、日本語はアクセントがはっきしていないフラットな音の言語なので、この5音節を僕ら日本人は、一つの音節のように『うつくしい』と口にします。
一方英語の場合、『Beautiful』は『Beau-ti-ful』と3音節になるのですが、これを日本人が日本語を話すように1音節のように『Beautiful』と口にしてしまうとどれだけ奇麗な発音であっても理解してもらえません。尚更、舞台ならそれが顕著。
それ以外にも今、新しい層が見えて、そこにどうやったらたどり着けるのか、今までそこにいったことはないけど、それが『ある』ということがわかったので、どうにかしてそこへたどり着けるように、四苦八苦しています。
昨日見た彼女の演技は確実にそこにいるんだろうなと感じました。
ケイト・ブランシェット
今日は映画草子の亜流、舞台草子を徒然に書き綴りたいと思います。
舞台草子、徒然と・・・。
【Big and Small (Gross und Klein)】
蜷川カンパニーで日本人にはおなじみのバービカンセンターで、ドイツの劇作家ボーソ・ストラウスの「Big and Small」をケイト・ブランシェットを主演、Benedict Andrewsを演出に迎えたSydney Theatre Companyの公演。2週間ほどの短い公演でしかも僕の本番とかぶってしまうので(えらい違いだけどね)、自分の本番前、マチネを利用してみてきました。
世間の喧噪の中で、自分でありたいが為、人から受け入れられず、不思議な空間に迷いこみその中で自分を見つめ直していくお話。シュールな物語展開をシュールな演出でまとめていました。
ケイトさん、もーね、最初に20分くらいのモノログの圧巻から始まります。僕も結構長いモノログをやったことがあるので、なんつーか、すごいなと。とても良い意味で教科書、んー、強化書じゃないな。Z会の参考書だな(受験で苦労した人はしってるはず!)Z会の参考書ですよまさに。もー難しい問題しかのってない、でもこれをクリアすると、すんごく為になるし、賢くなるの。
ラストミニッツでチケットをとったので、残念ながらすべてがちゃんと見れたわけではないですが、彼女の演技を十分に堪能させてもらいました。
嬉しい事に、僕も本番中、いろいろ試してみたいことがあります。
それにしてもほんと、見終わったとは凹みました。
なんでって、それは言いたくないのさ。
おっし、今日も本番頑張ろう!
みなさんも今週一週間それでは頑張ってくださーい。
















