Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

04

2008

大冒険

僕は大切なものに名前をつけるクセがある。日本には古くから言霊という概念があるけれど、別にそれにならっているわけではない。僕は代名詞があまり好きではない。特に人称代名詞は好きではない。でも、英語では代名詞を使わないと逆におかしかったりする。日本語ではさして大きな問題ではない、と僕は思っている。だから、日本語はいい。僕は恐竜が好きだ。幼い頃に好きなものはたくさんあった。犬、猫、動物、車、電車など。図鑑...

13

2007

人を見かけで判断しないでおこうね余談

【人を見かけで判断しないでおこ~ね】長いお話を書いてしまいました。全9話過去最高ですかね。でも、なかなかどうして過去の記憶を紡ぐ旅もおもしろいものです。Salisbury滞在中は物語として紹介するほどでないにしろ、たくさんのおもしろいことがありました。イブとクリスマスを南アフリカ人スタンと二日夜通し飲んで嘘みたいな話を聞かされたり(これはまた後日お話しやす。)Allen・DJ・Sincereと語り明かしたりBathという街で...

12

2007

人を見かけで判断しないでおこ~ね⑨完結編

若干血の気のひき出したイタリアンレストラン2階ろまんちっくなテーブルに座る私。状況証拠が集まった今、もはやすべてがモーホー街道に向けてまっしぐらである。初めて現地の人と酌み交わす酒・・ていうか【酒を酌み交わす】じゃなくて、【お酒を飲むぅ~♪】みたいになってしまっている。なんてこったい。こうなってくると、もうちゃんと話も耳には入ってこない。「アタシさぁ、軍隊にいたんだよね」もはや僕の耳には日本語に訳す...

11

2007

人を見かけで判断しないでおこ~ね⑧

午後5時、夕方、決して夜ではない。でも、イギリスの冬の5時は真っ暗でまるで夜のようだ。「今日は5時で終わるから、じゃぁ、5時に店の前で待ち合わせしよう。何が食いたい?」「うーーん、何でもいいけど、イギリス的なものが食べたいな。」「わかった、俺に考えがあるよ。」「んじゃ、5時にな」「おう!5時で!」そんな件から僕はGarryが終わるのを凍える天気の中、待っていた。Salisburyに来て数日、現地の人と酒を酌み交わせる...

08

2007

人を見かけで判断しないでおこ~ね⑦

徐々にSaliburyでの仮宿暮らしも慣れ始め、僕はAllenに食事を養ってもらう事で、どうにか生きながらえておりましたとさ。日々図書館、資料館や遺跡に通いStonehengeの資料集めに勤しみたまにインターネットカフェへと、夜は出逢った旅人たちと共に楽しく過ごしていましたとさ。そんな僕、やはり異国に来て現地の人間と仲良くなり一杯やれるほどの関係を作れたらなぁ、描いていた淡い期待。そんな期待はインターネットカフェで現実...

05

2007

人を見かけで判断しないでおこ~ね⑥

「そうか、そんな事情があったのか・・・。わかった、俺はカナダで長距離列車のシェフをしてたんだよ。このユースに一緒に居る期間のメシは俺に任せとけ、安い食材買っていつも二人分作ってやるよ。」「まーじでありがとう!」Allenからその言葉を聴いた僕は感銘。寝るとこは今のところ仮宿で何とかできているが食事をどうするか迷っていたところに舞い降りた天使とその息吹。(そこまで爽やかではないけどもー。←恩人にそんなこと...

04

2007

人を見かけで判断しないでおこ~ね⑤

第二の紳士に連れられてやってきたインフォメーションセンターでユースホステルの情報を入手。大事だね、まずはiのマークのインフォメーションセンター。とりあえず、【生命紙大作戦】に頼り切るわけにはいかない、さすがに真冬の12月野宿は死んでしまう。それに寝袋なんて代物がちょっと大きな遠足リュックに入るわけもない。シャバイ。野宿はシャバイ。ということで、とりあえずはその晩はユースを仮宿とすることに相成りました...

03

2007

人を見かけで判断しないでおこ~ね④

結局、デカイ白人やら黒人やらのイギリス人たちにパスポートをがっつりコピーされた僕。旅行を満喫する人々が通り抜けている天国側出口とはまったく別に空気を醸し出している地獄側出口を通過した僕。別れ際の巨人たちの言葉「いい旅を!」やかましいわい。お前らがいきなり出鼻くじいとんねん。こっちは別に出口がわからんと迷ってただけやん、別に何も悪いことしてへんねん。でも、そんな場当たりな言葉を真に受けた初旅行の僕「...

02

2007

人をみかけで判断しないでおこ~ね③

さてさて、気がつけば黄色いチョッキを着たマシンガンを肩から提げた相撲取りのような黒人のおばちゃんに別室につれてこられていた僕。出口のGATEでのおばちゃんの目線はまさに『落ち葉の中に落ち葉を隠せたと思ったんでしょ、でも無駄よ。おばちゃんの目はごまかせないわよ。とりわけ光ってたもんよ、怪しさ満填でさ』そう言っているようだった。そして一言「こっちへついて来なさい。」別室の机の上には僕のちょっと大きな遠足用...

30

2007

人をみかけで判断しないでおこ~ね②

世界をまったく知らずに自分の尺度で楽観的に眺める男人からもらったポテトチップを、遠慮もなくつつき散らかしている鳩よりタチが悪い。だってSalisburyの住民をつっつきまわそうとしてるんだもの。ハトだ、ハト。さて、このハト。何とか準備を整えた後、あまりにも心配だった友達たちに空港まで見送られ(たかだか1ヶ月の旅なのに、よっぽど心配してくれたのね、ありがとう、みんな)クアラルンプールで10時間近くのトランジット...

29

2007

人をみかけで判断しないでおこ~ね①

さて、ちろっとSalisburyの話をしたところで思い出した話を一つ。******前回、話したとおり、ストーンヘンジの文献集めと、後の芝居の下見のために短期イギリスへの旅を決行しようとしていた僕。しかーし、色々な状況が重なって、僕がイギリスに行く直前でも、ほぼお金を持っていない状態だった。どれくらいかというと、周りから命の心配をされるほど。しかし、こんなご時世なのに餓死・行き倒れしないか心配されるとは・・・・。...

31

2007

東京・大阪間は、ほとんどが静岡だ(体感)完結編

多く見積もって900円僕がこの2泊3日クローディアの旅でかかった交通費だ。給油3回(これは自分でもびっくり、給油3回て。)×300円飲食代(地図込み)で1200円計2100円これ以上安く個人が己の力のみで東京大阪間を移動できるだろうか!!!ワタシは強く否と言いたい。(ヒッチハイクは己の力のみではないもの。)他に選択肢があるとすると①【徒歩】これはヤバイっしょ。東海道53次ちゃうねんから。さすがに宿泊費かかるし。②【競歩...

29

2007

東京・大阪間は、ほとんどが静岡だ(体感)その⑤

日本地図で確認すると、東京・大阪間にはたくさんの府県がある・・・はずだ。僕が通った道順で言うと大阪→京都→滋賀→岐阜→愛知→静岡→神奈川→東京ね、ほら。結構たくさんある。でも、ここではっきり言おう。東京・大阪間は、ほとんどが静岡だ。伝説のヤンキーに別れを告げた僕は、その日のうちに静岡のS君の家に着く必要があったので、新生クローディアを卍解で走らせていた。静岡に入ったのが、おそらく5時くらい。それからずっと...

24

2007

東京・大阪間は、ほとんどが静岡だ(体感)その④

彦根を後にした僕は、N君に教えてもらったとおりの道を迷うことなく進んでいた。そして、ちょっと地図って便利だね・・・なーんて思ってた。快調に山を越え、<Vo Vo Tau/Beutiful daysとNude>(当時出たて。)、<The love/再会>を聞き叫び歌いながら、機嫌よく、空気を掻き分け進んでいた僕についに事件が起こった。名古屋に差し掛かったあたりで、クローディアから悲鳴が聞こえたのだ。泣き声にも近いような音を出している。...

24

2007

東京・大阪間は、ほとんどが静岡だ(体感)その③

僕は宴が大好きだ。お祭り事が大好きだ。騒がしいところが結構好きだ。(人ごみとかそういうことじゃなくて)たとえそこに自分が知ってる人がいなかったとしても、その空間に流れる空気にはエネルギーが満ちている。無味無臭なその空気、曇りなき眼で見定めれば浮かび上がってくるかもしれない文字・・・それは【楽しい】の2文字。そう、そんな【楽しい空気】を吸えば、肺に、横隔膜に、血中に、脳内に、全身に【楽しさ】が広がっ...

23

2007

東京・大阪間は、ほとんどが静岡だ(体感)その②

僕は晴れ男だ。自他共に認める晴れ男だ。本気で何かをしたい時、その時に【晴れ】が必要ならば、確実に晴れを呼ぶことができる。今までに失敗したのは1度だけ。その失敗も晴れでない方が良かったからだろう。嵐の富士山は格別だった(確かに晴れでなくて良かった。)。別にこつはない。何となく、晴れる気がするので、そう信じ込んでいれば晴れる。それだけだ。もちろん、先に言っておくと、この2泊3日の東京への旅ももちろん、...

23

2007

東京・大阪間は、ほとんどが静岡だ(体感)その①

旅心にかられたことは誰しもあるはず。僕もありました。その頃の僕はすでにイギリスに旅立つ事を決めていたので、それは海外へ向かず国内へと・・・。旅心が芽生えた的な、カッコいい言い方をしていますが、ちょうどその頃、金欠だったにも関わらず東京に行かないと行けなかった。通信教育の大学生時代、考古学専攻していた僕は、夢の1つだった考古学者への決別の意味も込めた心意気一番の卒業論文を書くため、その足を東京へ向け...

11

2007

海は命を抱いている ③ 完結編

ザッパッパッパッパ~~~ンものすごい音を立てながら波が岩山にぶつかっている。そのしぶきが手漕ぎボートの中に入ってくるくらいだ。F君とU君が乗っているゴムボートにはかなりの水が入ってきているが、そのあたりはやはり、ゴムボート。水が入ってきても沈む気配はない。二人でワシャワシャ水を外に出している。「すっげーな、デカイなコレ。」「うぉおぉおぉ。」僕らはどうにか、こうにか岩山にたどり着く事が出来ていた。長い...

10

2007

海は命を抱いている ②

水着に着替え意気揚々とビーチに駆け出す僕ら5人(僕、S君、F君、U君、Y君)もう、ノリノリ。ちょっと気が大きくなっているそれもそのはず、例の岩山のせいだ。【手漕ぎボートレンタル半日3000円】 の看板「結構安いやん、5人で割ったら600円か。ええんちゃうか。」ていうか他に方法がないから借りる他はない。「んじゃ、これかしてください。」「おおきに。えーっと2台ですか?」「はい?いや、1台でいいっすよ。」「でも2台い...

09

2007

海は命を抱いている ①

夏はどこだ?もう、夏なんですか、日本は?もう、暑いんですか、日本は?イギリスは、、、寒い。、、、雨い。・・・梅雨なのか???ってくらい一日に一回は必ず雨が降る。この2,3週間ずっとそんな天気が続いてる。6月の降雨量は観測至上最高値を記録したらしい。熱帯雨林か、ここは!?っていうような大粒の雨、ご丁寧に先日に至っては雹まで降って下さる始末。毎日、毎朝、半袖の服を着るのか、はて、何枚着ようか。やっぱり長袖...

04

2007

十分に加速をつけた足で大地を蹴った2年ちょっと前

ちょうど2年前の明日背中が痒い日々が続いた。ちょうど肩甲骨の辺りに。ちょうど手が届かず、触れない辺りに。足が速くなった。自分の足じゃないみたいに。瞬きの数が減った。強い風もものともしないほど。ずっと閉じなくても大丈夫なほど。そして明日しばらくの憩いで風になびいている。眼下に小さく見える建物や人。強く刺さるような風も眼を傷めない。背中から大きく伸びるモノがしっかりと僕をその位置で安定させている。あな...

30

2007

僕らの想像が現実になった日④

~僕はどこに立っているのかすら、わからなくなった~夕焼け染まる雲の下 今にも落ちてきそうな雲の下草原の丘の上日が沈むにつれて、草原を撫でる風が強くなってくるそんなに強く風が吹くのなら、花びらもすべて散り去ってしまう。夜のここを<支配するもの>は、思うほど優しくも、愛に満ち溢れているわけでもない。一番はじめに輝く星は、すでに自分のいつもの場所で、他の星たちが輝くのを待っている。丘の上に立つ僕に色はな...

30

2007

僕らの想像が現実になった日③

その日も、いつものように過ぎる普通の一日のはずだった。いつものように駅から公園にいたる通りでボール遊びをしていた。いつものように公園や建物から溢れ出す人たちは駅に向かって歩いていた。いつものようにそんな人ごみをうっとおしそうに眺めていた。いつものように太陽が暮れだしたので、家に帰ろうとしていた。いつものように・・・特に代わり映えもなく、それでも、飽きる事もなく、楽しく遊んでいる普通の一日のはずだっ...

29

2007

僕らの想像が現実となった日②

夕焼け照らす雲の中下から見上げている橙色の光は、無残にも色を奪い取ってしまっていたがだからこそ、はっきりと、僕の眼にすら、優雅に荘厳に映ったのだろう。雲好きな僕が、あれほど、雲を邪魔に思ったことは、今まで他には無かったし、これから先にも無いだろう。身体中の全神経が眼に集まっている、すべての感覚が眼に集まっている。立っていることはわかっていたが、どんな風に立っているかわからなかったし、手は、握り拳を...

25

2007

僕らの想像が現実となった日①

夕焼け染まる空の下僕はずっと雲と雲の狭間を眺めていた。横から顔を見せる橙色の光は眩しく、直視する眼を拒んでいるようだった。僕はずっと見つめていた。雲と雲の狭間を。余所見をすることなく、ずっと・・・ずっと。家の近くには、大きな大きな公園がある。最寄り駅からずっと坂を下っていくと、その公園にたどり着く。近隣では有名な公園公園が見えてくると同時に、シンボルのような噴水が見えてくる。三段型の噴水で夏の間し...

06

2007

遠くない未来を願って。

「ほぁ~あぁ。んーーーっ」男はベットから起き上がると、いつもの慣れた廊下をスタスタと眠たそうな顔で歩き出した。たくさんある小さな窓から廊下に光が注がれている。どうやらもう、太陽が頂点を射す時間帯だ。ギィギィと音を立てながら男は廊下の奥にあるドアのノブに手をかけた。ドアを開けると眩しい光と潮の匂いが、男の眼と鼻を刺激した。「おっす、おはよう。」男はしっかりと眼を開ける事ができないので、どこに誰がいる...

22

2007

草の先端を風が撫でている。そっと 優しく。

草原に風が吹いている。すぐそばには湖がある。僕の裸足の足裏がこそばい。草原に風が吹いている。すぐそばには湖がある。僕の足元に違和感を感じる。足裏がこそばいし、土を草を踏みしめている感覚がまったくない。そこに立っているはずなのに、何故か足が浮いている・・・ようだ。若干、地面から浮いている。本当に若干だけど、ちゃんと両足で大地を捉えられていない。草原のそばの湖。湖面に映る男の顔は理由もないのに険しい。...

07

2007

それでも鷹は舞う。霧の空を。

男は深い霧に包まれた、どこかも分からない場所で眼がさめた自分の手足すら確認するのもままならない深い霧の中で。それでも霧に触れている身体は心地よく、温かい。「ここから今すぐにでも抜け出したいんだ。」冷や汗と共に突然、何故か、そんな思いが男の心をよぎった。<何故そこから抜け出したいんだ>何処よりか声が聞こえてくる気がする。<何故、そこから抜け出したいんだ>「わからない。ここにいたくないからだよ。」<・...