Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

18

2008

青い空と大きな時計、曇り

ルイルハンリが初めて乗った飛行機は父親の飛行機だった。ツーシーターの汎用プロペラ式飛行機。通称、ウールラ。ウールラとはルイル語で<浮かぶ綿毛>という意味である。空に浮かび、風に流されるようなとらえどころのない姿からつけられた通称だ。その昔、北の欧土二年戦争時、ルイル王国が空の覇権を掌握できたのは類まれなる精度と耐性を誇ったこの戦闘機のおかげであると言われた。ウールラの活躍もあり、戦勝国となったもの...

02

2008

青い空と大きな時計、晴れ

赤い絨毯が伸びる長い廊下のちょうど中央彼は窓から外を眺めていた。雪の多い日には見渡しも悪く、窓からの景色も彼の興味をあまりそそらない。ただ、今日はこの季節には珍しい快晴だった。空の太陽は少し眩しかったがあまり気にもせず、彼は町を見下ろしていた・・・見下ろすというよりも見つめていた。「おはようございます。」一見みすぼらしいそうな蝶ネクタイ、蝶の羽のような部分の片方がダークブルーで片方がワインレッドそ...

10

2008

青い空と大きな時計、雪

雪が深々と降る一日は特に苦手だった。長い廊下が余計に長く感じるからだ。まっすぐ奥の扉まで伸びる赤い絨毯。入道雲のように不規則な少しくすんだ白い段天井。お城の建造から人々の移り変わり、歴史的な出来事を一繋ぎで描かれた西洋画で埋め尽くされた壁。不規則な格子から零れる不規則な光が赤い絨毯を照らす窓側の壁。そんな四面に囲まれた廊下は晴れた日には心地よく感じるが雨でもなく、曇りでもなく、そう、雪が降る日には...

31

2008

青い空と大きな時計

深々と降る雪が降る冬には両天辺に白髪頭のように雪を蓄える城の塔北塔の天辺赤いカーペットに青い天井、緑の壁に囲まれた部屋。真ん中に二つのシングルベット。二つはしっかりとくっつけてあり、一つの大きなベットになっている。ベットの頭側の壁には壁一面に大きな本棚。上のほうには辞書のように分厚い古い本がたくさん並べられ真ん中の段辺りにはたくさんのパペットが棚を椅子のようにして、ちょこんと座っている。下のほうの...