Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

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海は命を抱いている ①

夏はどこだ?

もう、夏なんですか、日本は?
もう、暑いんですか、日本は?


イギリスは、、、寒い。、、、雨い。・・・梅雨なのか???ってくらい一日に一回は必ず雨が降る。この2,3週間ずっとそんな天気が続いてる。
6月の降雨量は観測至上最高値を記録したらしい。

熱帯雨林か、ここは!?っていうような大粒の雨、ご丁寧に先日に至っては雹まで降って下さる始末。
毎日、毎朝、半袖の服を着るのか、はて、何枚着ようか。やっぱり長袖を着ようか、はてはて、何枚着ようか。はてはてはて、コートを着たほうがいいか。

なーんて、本当にもう、どうしたらいいのかわからないような天気が続いてます。いつまで続くのだ・・・・夏はやってくるのか・・・。夏はどこに行っちゃったの?

「さっきまで快晴だったのに、今はスコールのような雨」

まさに、毎日が山の天気のようだ。そんなに高い山なんてイギリスにはないのに。。。
日本と同じ島国なのに、イギリスは季節もののレジャースポーツってのが出来ない国である。だからイギリス人は夏、海に行きたいなら、地中海やら南国へ(まぁ、イギリスはそこまで暑くならない国だったからね。)
冬にウィンタースポーツを楽しみたいならスイスなどなどへ赴く。

「あ~、海に行きたい。浜辺べりたい。。。」

なーんて思っていると、ふと、懐かしい話を思い出した。ごっちゃになっている記憶を整理するために友達にメールをしてみる。
ルンゲ警部のように右手はカタカタしないまでも、彼はかなり記憶力がいい。古い馴染みが昔、一瞬だけ付き合った彼女の名前も覚えているほどだ。
日本の実家に戻ってアルバムでも確認すりゃ、簡単に解けるんだろうけど、それが出来ない以上、ごちゃごちゃになった思い出糸を綺麗にほどくには、彼(S君)の協力は必須。
返ってきたメールの内容は、やはり・・・完璧。


ハイ!それでは、解れた糸を違う形でワタクシが紡いでいきましょうか。



******

学生時代、地元の仲間で夏になると毎年、海に行くのが恒例だった。
仲間のうちの一人が18歳になってすぐに車の免許をとった。その年から恒例は始まった。


その中でも、2年目に僕らは京丹後の方にある久美浜というところに向かった。
(実は1年目も久美浜に向かっていたのだが、たどり着いた海は久美浜ではなかった。でも、僕らは久美浜だと思いこんでいた。そんな1年目のキャンプサバイバル。このお話はまた次の機会にでも。)
ここは僕の従兄弟がよく行っていた海で、前々からかなり良いところだとお勧めされていた場所だった。

「あっこの海はめっさ綺麗で。んでな、どうせ行くなら、沖にある岩山まで行ってみてみ。ボートで30分もかからへんし、ビーチから見えとるで。岩山あたりで素もぐりしてみ、びっくりするくらい魚いっぱいおるし、綺麗で~。日向ぼっこしても気持ちいしな。」

従兄弟から海の話を聞くと、だいたい勧められるのはそこだ。しかも岩山の話とか、素もぐりの話なんて聞いてしまうと、もう興奮がとまらないっ。

「あー、それええなぁ、今度、地元の連中と海に行こうって話をしてたから、せっかくやし、やっぱり久美浜いってくるわ。」


そう言って僕ら一行は、もう一度久美浜に行くことを選んだのだった。


もちろん学生の貧乏旅行、鈍行各停電車での長旅。
ガタンガタン~ガタンガタン~ヒュルルルルー~ザッパ~ン~到着<ザ・久美浜駅>(手を抜くなよ!)


駅からしばらく歩くと、そんなに遠くないところに久美浜のビーチが見えている。僕らはすでに宿をとっていたのだが、ビーチを確認せずに宿に行くことはしない。
だって、1年目は、久美浜だと思い込んでいたビーチが実は違う・・・なーんてことが起きているからだ。同じ間違いを繰り返すほど僕らはアホではない。

夏の陽射しと海からの心地よい風が、長旅の疲れなど吹き飛ばし、僕らを浜辺へと駆り立てる。

「うぉっほい!海だーー!!!」

もう20歳になろうかという若者が子供のように荷物を放り投げながら暴れている。こういう思い出を共有する事で何と言うか、友達の輪というか和?友情的なもの?はどんどん深まっていくんだろう。

無意識に普段、自分の中に生まれてしまってるリミット。こういう時はそんなリミットなんて無意識のうちに、簡単に崩れてしまう。仲がいいにも関わらず、普段話さない馬鹿なことや真面目なことまで、何でも話してしまう。

でも、それがいい。それが、良かったりするのだ。



見渡す限り海、海、海。浜辺にはすでに海を楽しんでいる人たちが少々。(もちろん時間に融通がきく僕らは空いている時期を狙ってきているっ!おっしゃ!)

空と海の地平線がくっきりと見える。遠くにはタンカーや客船、近くには、波打ち際で楽しそうに遊ぶ家族連れ、沖近くには己の世界に浸りに浸っているカップルが数組。

そんな景色の中に堂々と聳える岩山。遠すぎず、近すぎずな場所、ちょうどビーチの中央沖に位置している。


「へー、あれがそうか。」
「噂の岩山かぁ」
「結構近いんちゃうか?」
「せやなぁ。」
「まぁ、あれやったら30分くらいで着くってのは納得できるな。」



そんなことを話しながら、綺麗に整列する5人。片手を腰に、方膝に重心を置き、まるでもう、特殊部隊の精鋭か、のような立ち振る舞いで岩山を眺めている。


「うっし、とりあえず荷物おきにいこっか。」
「おう、せやな。」



いつまでも荷物をもったまま、岩山をカッコつけながら見ているわけにもいかない。
チェックインは出来ないにしろ荷物くらいはおかせてもらおうと、僕らは旅館へと向かった。
あの岩山を見た後である、僕らが旅館に向かう足は不思議と少し速い。


「なぁなぁ、すげーな。あの岩山。ええやん。何か冒険って感じやん。」と僕。
「ホンマやなぁ、砂浜にちゃんと、手漕ぎボート貸し出しの看板もあったしな。」
「実は結構名物なんちゃうの?あの岩山まで行くの?案外、挑戦する人がたくさんいるんかもよ、距離も遠すぎないし、お手ごろ冒険なんちゃうか?」
「ははは。ホンマやなぁ、目立ってるしな、かもしれんで。」


みんながみんな揃いも揃って結構ワクワクしてる。もう大人なクセに。
テンションの上がってる僕の頭の中は皆でボートに乗って大海原に漕ぎ出してる。想像するだけで楽しい。ただ、そこにふと疑問が・・・。


「なーなーな。ほんならな、誰がボート漕ぐ?」と僕。
「っていうか、誰が漕げるん?」とさらに興奮の為追い討ちをかける言う僕。






・・・






うそやん。



おいおい、誰も漕げないくせに、沖に行く気満々やったんかいな。ていうか、かなり前から企画していたにも関わらず、そんな一番大切な部分に誰も触れてないとか、どういうこと?


しばらくの沈黙の後、、、


「でも、あれやろ?」
あれって何やねん。
「genいけんねんやろ?」
どこにいくねん。
「おう、まぁ、行けると思うで。」と僕。
そりゃ、漕ぐよ。漕がなはじまらんやん。


小さい頃から、よく海に来ていたし、なーーんか、そういう分野のことが得意だった僕が結局、漕ぎ手に任命された。
責任重大だ。


そんな、ちょっとした問題が勃発するも、すぐに解決することができた僕らは、沖の岩山への大冒険に胸を膨らませていた。


後にこのことが大きな問題になることなど、まったく考えずに・・・。
何となく海、海、海、海水、水、水、川、川、水つながりでテムズ川

- 2 Comments

*kat*  

あはは
楽しそう~~
続きが楽しみだ☆

2007/07/09 (Mon) 14:33 | EDIT | REPLY |   

gencoo  

>*kat*
全3話(何か大げさな言い方ですな)完結しました(笑)
お楽しみ頂けたのなら幸いでーす。

2007/07/12 (Thu) 11:44 | EDIT | REPLY |   

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