Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

東京・大阪間は、ほとんどが静岡だ(体感)その①

旅心にかられたことは誰しもあるはず。僕もありました。
その頃の僕はすでにイギリスに旅立つ事を決めていたので、それは海外へ向かず国内へと・・・。


旅心が芽生えた的な、カッコいい言い方をしていますが、ちょうどその頃、金欠だったにも関わらず東京に行かないと行けなかった。


通信教育の大学生時代、考古学専攻していた僕は、夢の1つだった考古学者への決別の意味も込めた心意気一番の卒業論文を書くため、その足を東京へ向ける必要があったのです。
厳密に言うと、行く方が教授とも密に連絡がとれるだろうと。さらに文献も集める事ができるだろうと。


ちょうど、同じく役者を目指していた弟が東京に城を構えていたので、僕はそこに居候し、卒業論文を書こうと思ってました。


ただ、ここで僕には問題が。

はて。

どうやって行く?東京まで。


お金ないよね。

そのときの僕の知識で一番安い東京・大阪間交通費は夜行バスで往復8000円(ものっそい狭いバスだけどね)

まぁ、正直8000円はあったよ。そらね。それくらいは。

でも、確か東京に行く必要があったのが10月中旬、卒論の提出が12月中旬(?)この2ヶ月はバイトとかせずに卒論に集中したかった。

日本で8000円あれば、結構食える。数日食える。僕は昔一人暮らししてる頃に20円で2週間過ごした事があったので(このお話もいつかまたね。)もう、8000円なんて、下手したら2ヶ月は生きれるくらいの大金(←大金なんて言うなよ。)


そこで考える、僕。
んー、ヒッチハイク・・・。別にいいけど、何かしっくり来ない。


そこでふと頭を過ぎった誰かの言葉・・・。
「・・・さぁ、・・・・バイクで・・・・燃料代全然かからん・・・・二、三千円・・・・。」


ん!?バイク!?


そうです。その頃僕は海は命を抱いているにも登場している)U君からバイクをもらっていました。
バイクといっても、原動付自転車、押忍!原付!50ccですわ。


でもね、でもね


ちゃんと
マニュアル式だし
DTってモトクロスタイプだし
リミッターを切ってあるから80km/hでるし
TWの規格に50ccのエンジンだし



大丈夫さっ。


・・・



その子の名前はクローディア。
(まぁ、僕はモノに名前付けるの大好きだからね。)


「そうやん!!!クローディアで行ったらええやん!!!この子、燃費もいいし。」
ちょうどバイクに乗るのも楽しかった頃だし、旅気分で、友達のうちに泊めてもらいながら2泊3日くらいでいけばいいじゃんってね。


というわけで弟のバイク好きの友達Sちゃんに色々相談することにした僕。


「・・・おんちゃん。・・・ごめんそれはないって。絶対無理やって。このバイクじゃ。古いし左折のランプ全然あかんやん。途中で壊れるやろし、ブレーキランプも紙一重やで。キックバック(点検修理してもらったバイクやさん)の人も言うてたやん。無茶やって。そら乗ってる感覚は普通の単車かもしれんけど、積んでるエンジンは50ccやで。」

「大丈夫やって。そんな人今までにもいっぱいいるって。心配するなって。それよりさぁ、フルフェイスみたいなのにすると、ウォークマン聞きにくいねんけど。」
ノリノリで歌いながらクローディアに乗ってる自分を想像している僕。

「あかんて、おんちゃん、そんなん危ないって。」

「だって、退屈するやろ、さすがに東京・大阪間は。長いもん。」

「知らんで、俺。もう。」

「あぁ、あの修理キットみたいなのだけ貸しといてな。俺が心配なのはスピード違反で捕まることやわ。原付って確か30くらいやったやろ?」


「・・・修理屋さんが言うてたみたいに3時間走ったら一回くらいエンジン休ますんやで、そうせな、絶対もたへんで。東京まで。このバイク古いからね。まだスクーターの方がマシやで。」

「お前、・・・愛しのクローディアちゃんにそんなん言うなよ。」

「あかんて、ホンマ・・・・・・ていうか・・・・・・・・。スキにして。」
あまりにもウキウキしてる僕の顔をみて、もーどうでもよくなったSちゃん


「大丈夫やって。それよりさぁ、こうやって行こうと思うねんなぁ。見てこれ↓(当時のメモが残ってたのだ。)」

171号線→九条油小路交差点左折→1号線→五条堀川交差点右折→1号線→栗東第二らへん→8号線→彦根(友達の家、宿泊)→8号線→左折→421号線→左折→1号線
大津から近江大橋→湖岸道路右→何か突き当たりを右
静岡(友達の家、宿泊)→1号線→上石田(沼津)→1号線降りる沼津インター方面→246号線→沼津インターの交差点→瀬田311号線→環状八号線→東京(ここからはわかる。)




「は?何これ?


「何これって予定・・・ていうか行き方?


「なんでこんなに適当なん。おんちゃん方向音痴やん!」


「そうやけども、看板でてるやん。」


「だから方向音痴やねんて。栗東第二らへんって何?らへんって?」


「ら・へ・ん・やん。」


「ほら!この何か突き当たりを右の何かとかーーー。」


「大丈夫やって頭に入ってんやって。」




うそつけ。

せっかく楽しくウキウキしてたのに

ちょっと色んなこといっぱい言われて

いっぱいいっぱいになって

イラってきてる僕。



「無理無理言うなよ!行くの俺やねんから!お前が無理って決めんといて!」
人の親切をむげにするダメなバイク素人。



「・・・気つけていきーや。」
素人がガミガミうるさいし、相談しに来といて、何か逆ギレしてるのに優しく対応する、年下のバイク玄人。


「おう、わかってるって。」


「3時間に一回は休憩やで。」


そんなこんなでバイクに超詳しい友人の忠告も聞かず、僕はその数日後、いざ、東京に向かってクローディアに飛び乗ったのだった。

旅のおともに  だって看板あるっしょ、標識あるっしょ。大丈夫よ。


つづく。

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2 Comments

nezi  

初かきこ。ちぃーっス。

しかし、ほんまウケるなこの話。
俺は本人知ってるから本当の話って思うけど、知らん人が
読んだら作り話やと思うで(笑

でも原付で東京まで行けるかもって感覚わかるわぁー。
おれも大概壊れてたダックス乗ってて、最後らへんはウインカー入れたら左右同時に点灯という後続車への無意味なフェイクができるようになってたもん、ウチの子も。

いやこれ続き楽しみやわ。
とりあえず死ななかったのはわかってるな(笑

2007/08/24 (Fri) 00:21 | EDIT | REPLY |   

gencoo  

>nezi
初かきこアリガト。作り話に思うかねぇ(笑)?

neziのダックスも懐かしいなぁ。僕もクローディアの前はダックスだった。死なずに無事に到達しましたさ、そして何とか話も完結しましたさ。

2007/08/30 (Thu) 15:41 | EDIT | REPLY |   

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