Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

Effra

Effra

イギリスには地域に根付いた土着のパブがある。
日本でいうところの暖簾をくぐるような地元の人のみが通うような酒処のようなものか。

Underground Victria Line Brixton駅から徒歩10分ほど。
住宅街の中にポツンとライトアップされたパブがある。

【Effra】

前から仲のいい友達に毎週木曜日に来るバンドはCoolだという話を聞いていた。
ここは火曜日と金曜日を除いて常に誰かが生演奏をするパブだという。
でも、中に入ってみても、演奏するような場所が見当たらない。

「なぁ、どこでバンドが演奏するん?」
「あそこだよ、あそこ、あの隅っこで演奏するんだ、最高なんだこれが。」
「へー。」

早速なんとも面白そうな匂いがプンプンだ。

僕らがパブについたのは8時過ぎで演奏が始まるまでに
時間があった為、ぼっちら先にJamaican Beer RED STRIPEでもやってみる。

あーでもない、こーでもないと話をしていると
気がつけば、徐々に楽器を持った人たちが集まりはじめている。

面白いことに面子が風変わり。

陽気な一団


若い白人ギタリスト
がっちり黒人ドラマー
風格漂う赤帽子・黒人じいさんトランペッター
試験管でも振ってそうな真面目な白人中年ダブルベイサー
コブラ使いかが転職したのか?ターバンじいさんソプラノサックス
愛読書は辞書ですか?笑顔を見せない白人じいさんトロンボーン
陽気なマッチョ・ジャマイカンっぽいパーカッショナー


なんて素敵なジャズ一団なんだい。
老いも若きも黒人も白人も何も関係なくそれぞれが好きに演奏している。

その場だけの陽気な一団


「彼らは別にあの一団で活動しているわけでもなく、その時々で誰が来るかもわからない。
だから、彼らに楽譜はないし、曲名も別にないんだ。全部即興なんだよ。
誰かが勝手に何かの音楽を奏でるとそれに合わせてみんなも奏でるんだよ。
一応、ボスみたいなのはあの赤帽子かな、あの人はジミーヘンドリクスやボブマーリーと
フラットメイトで一緒に演奏していたんだ。」

「いいねぇ。」

ただ、それでも一団はそんなことおかまいなし
なるほど、究極の個人主義が絡み合って最高の音楽が生み出されるんだな。
チームプレーは存在しない、スタンドプレーの最高潮で最高調なんだなと。
究極のStand Alone

音楽はいいな。舞台や演技と違い、容姿に制限がない分、より共通言語として
世界の中心にドカンと座っている。誰にでも響く、どこにでも・どこまでも届く共通言語。
そして媒体を選ばず、永久に残るもの。

こんなに陽気で自分勝手だけれど素敵な一団は初めてだ。

一団とは別に、常連さんなんだろう、バンドのすぐそばでビール瓶片手に踊り叫び笑い狂う
ハンチング帽を被ったいかりや長介さん(いや、似てるのよ。)

左ジャマイカンパーッカションなー。右、いかりや長介

あんなに陽気な人も久しぶりにみた。

毎週木曜日の夜は忙しくなりそうだ。

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