Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

人を見かけで判断しないでおこ~ね⑧

Salisburyの夜景

午後5時、夕方、決して夜ではない。
でも、イギリスの冬の5時は真っ暗でまるで夜のようだ。

「今日は5時で終わるから、じゃぁ、5時に店の前で待ち合わせしよう。何が食いたい?」
「うーーん、何でもいいけど、イギリス的なものが食べたいな。」


「わかった、俺に考えがあるよ。」

「んじゃ、5時にな」
「おう!5時で!」



そんな件から僕はGarryが終わるのを凍える天気の中、待っていた。
Salisburyに来て数日、現地の人と酒を酌み交わせるのかぁとワクワクしながら。

『どこ行くんやろなぁ、パブでメシかなぁ、フィッシュ&チップスかなぁ、それとも家庭の味的な店とかあんのかな。』
もう、心はワクワクである。

しばらくすると、待たせて申し訳なさそうな顔をしながらGarryが降りてきた。

「ごめん、ごめん、待たせたな。」
「ええよ、ええよ。気にせんで。どこいくん?」



「うっし、こっちに行こう。」
僕らは早速歩き出した。行き先がわからないので僕はついていくしかない。
実際に横に並んでみると、かなりガッシリした体型のGarry
厚みは僕の倍以上、身長も190cm近くはある。ガッシリしているのは気づいていたけれど
いつもGarryと話すときは椅子に座ったカウンター越しなのでここまでデカイとは想わなかった。
・・・には似合わないくらいパッチリお目目に甘いフェイスに丸坊主。


『厳ついのか、柔らかいのかわからんなぁ・・・。』
そうこうしているうちに僕たちは目的のレストランについたらしい。


「ここだよ。」
「へー」

ちょっと古めかしさを感じる素敵な外観のレストランだ。2階建てレストランだ。イタリアンレストランだ。


「へ?イタリアン?」
いやいや全然関係ないやん、イギリスに。【イ】だけやし。え?何でなん?とGarryに
聞こうと思った時にはすでに彼は中に入り、僕を手招きしながら2階に上がっている。
『あぁ、僕の英語が全然通じてなかったんだろうなぁ。でも、伝わってたっぽいのに。』
まぁ・・・ええかなぁって、ここは美味しくて有名なのかもしれんし。そう思いながら僕も2階に上がっていった。


2階に着くとすでにGarryは椅子に座っている。テーブルの上には【Reserve】の札がある。
『予約までしてくれてたんや。。。ええやっちゃなぁ。』
他に客はいない僕ら二人だけである、ちょっと遠慮しつつ席に着く僕。
窓際の席で外の景色はいかにもヨーロッパな風景を演出している。

僕が席に着いたのを見計らって店員が世にもロマンティックな蝋燭を置いてくれた。


「へー、綺麗なレストランだねぇ。」
「そうだろ?なかなか料理もうまいんだ。」

にしてもこの小さなテーブルではGarryには不十分だろうに。


『他にもテーブルがあいてるから移動させてもらえないかなぁ』
そう考えているうちに早速、コ洒落たワイングラスとワインが運ばれてくる。
何て十分に準備された段取りなんだと驚くほど。


「ありがとう。」
「いいよ、いいよ、楽しんでな。」

僕がかけた言葉に満面の笑みを返すGarry
何かが二人の中で打ち解けたようで、そこから僕らは色々な話をした。


何故僕が、ストーンヘンジを題材にするのか、また考古学以外にも
イギリスで芝居をすること、溢れる言葉は英語の壁を越えていく。


Garryもしかり、僕が余り英語がわからないのを考慮しつつ
丁寧に色んなことを話してくれる。彼はインターネットカフェ以外にも
バイトをしているらしい。

「他には何のバイトをしてるん?」
「・・・」


「どうしたん?」
「んとな・・・ストリップバーでバイトしてる。」





ぬ?




・・ストリップバー



??
???



!?
!!!!!!




すべての謎は解けた。




あまりにもロマンティックな雰囲気のレストラン。
あまりにも近い距離を生み出すこの小さなテーブル。
あまりにも豪華な二人を彩るキャンドル。
あまりにもムッキムキな身体に可愛いくらいクリクリなお目目
あまりにも(今だから言える)似合いすぎるストリップバーでのアルバイト



間違いはない。



「じっちゃんの名にかけて。」



いやいや、違う。



彼はモホ・・もぉーーーほ・・・ホモ
つまりゲイなのだ。まるで恋人をデートに連れて行くかのような
演出、完璧だ。僕が女なら落ちるかも・・・ていうか、ゼッテー落ちねぇ。




「じっちゃんの名にかけて。」




操を守らなければ、イギリスに来てデビューはない。絶対にナイナイ。(続く)


2 Comments

関敬  

超大作やなww続き早く書いて!!この話は聞いていな~いZE!!

2007/12/12 (Wed) 10:39 | EDIT | REPLY |   

gen  

>関敬
話してなかったけ?お待たせしました。かなり長編だったけど完結しましたよん。次回はまた他のSalisbury編を紹介しよーと思いまっする。長い話に付き合ってくれてサンクス!

2007/12/12 (Wed) 16:38 | EDIT | REPLY |   

Add your comment