Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

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遠くない未来を願って。

「ほぁ~あぁ。んーーーっ」
男はベットから起き上がると、いつもの慣れた廊下をスタスタと眠たそうな顔で歩き出した。たくさんある小さな窓から廊下に光が注がれている。どうやらもう、太陽が頂点を射す時間帯だ。
ギィギィと音を立てながら男は廊下の奥にあるドアのノブに手をかけた。ドアを開けると眩しい光と潮の匂いが、男の眼と鼻を刺激した。

「おっす、おはよう。」
男はしっかりと眼を開ける事ができないので、どこに誰がいるのかはわからなかったがただ、いつものように仲間に声をかけた。

「おー、おはようさん。」
「おはよう。」
「おう。」
「・・・」
「遅いなぁ。何時だと思ってんだよ。」
それぞれからきちんと声が帰ってくる。

「すまん、すまん。あれだけ飲んで暴れてたのに何でそんなに早く起きれるのかね。」
独り言のようにぼそっと言ったつもりだったが、横で聞かれていたようだ。

「あなたが、早く起きないでどうするのよ。」
怒っているような呆れているような、そんな声だ。

まだ半分ほどしか頭が回転していない男は話半分で聞きながら、軽くめくばせをして歩き出した。
「ピピピィ」
何かの音がちょうど上の方から聞こえてくる。あまり風も吹いていないので帆はしっかりとたたんであるし帆柱と帆を結んでいるロープも無気力に垂れ下がっている。しかし、よく見てみると帆柱のあたりに小さな青色のトリがちょこんと止まっている。

「お~、もうそんなもんか。」

男はにんまりしながら、トリを眺めながら突端にむかって歩き出した。
「んがっ」
「ん?おおぉ。すまんすまん。」
「それより、早く起きろよ、そろそろだぞ~。」
「おう。了解した・・・むにゃむにゃ。」
「おーー、好きにせー。」
だいたい、たくさん飲んだ次の日には外でそのまま寝てしまうヤツが一人くらいは必ずいるのがこの世界の基本だろう。男は甲板に寝転がっている男はまるでそこにいなかったかのように、まったく気にせず、突端に向かって歩いていった。

太陽は逃げ場も隠れ場もな必要とせず、ジリジリ・・・ジリジリ。

「・・・」
先に広がる水平線を眺めて
男は突端のいつもの場所にドカっと腰を下ろした。
「後、どれくらいで、どこに着く
「3時間ほどで○○沿岸。」
「じゃあ、着いたら劇場当ってくれ。宣伝宜しく。」
「メンドクサイ。」
「食料調達
「楽しみだねぇ。」
「本・・・大丈夫だな。」
「誰に言ってんだ。無駄口たたくな。」
「で・・・次の衣装も大丈夫だな
「うん。」

「うっし!じゃぁ、いっちょ行くかー。他の連中にも伝えておいてくれ。<始まるぞ>ってな。」

太陽はようやく休める場所を見つけたかのように、ゆっくりと雲間に吸い込まれていった。徐々に強さを増す風を、帆はしっかりと受けとって、轟々と音を鳴らしている。先ほどのジリジリ感はそこにはもうなく心地よい風と心地よい太陽のぬくもりが残っていた。

あちらこちらから、色んな言語で、叫び声や笑い声、色んな声が聞こえてくる。それに混じって鳥たちの鳴き声もたくさん聞こえるようになってきた。


頬をなでる風 潮の匂い 遠巻きに見える大陸 楽しそうな仲間の声 
「おっしゃーー!!!行くとするか。」


pirateship


こんなに日が必ず来る。
夢みて。
日々を過ごそう。

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