Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

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The Debt 【邦題:ザ・デット】

The debt

今回もまた映画草子をば。

役所さんが役者は40歳を越えてからとおっしゃってましたそうです。
人は歳をとるにつれて、もちろんその分だけ経験を経て、色んなものをみて、凝り固まっていくところはかたまりけれど、脳がつちかった理屈のない経験からくる勘がするどくなる。

勘は無意識下の経験の産物です。
ヒューマニティーに残された最後のとりで。

みなさん、勘は信じましょう。


その良い役者たちが集まって生み出されるジジババたちの作品、Debtと思い楽しみにしていれば、そうでもなく。
一体全体、なんだってこんなことになったんだと。

僕が一番嫌いなタイプの映画は観終わったときに「で?」ってコトバが、コトバじゃないな、感情が生まれてしまう作品です。「で?」は駄目だ。「で?」は感性をとっぱらった理屈と左脳で解釈され発される言葉です。

「理解」ってのは碌なもんでない。

理解できるということは、枠におさまってしまうこと。
枠に収まるって事は、もうすでに出きってしまったもの。
できってしまったことを感じるということは、そこに何も新しいことがないこと。
新しいことがないってことは、挑戦していないってこと。
挑戦していないってことは、つまらないこと。

理解できるものはつまらないんです。

映画草子、徒然と。

【The Debt】
Directed by:John Madden
Starring:Helen Mirren/Sam Worthington/Marton Csokas/Ciarán Hinds/Tom Wilkinson/Jessica Chastain


重大な事実を隠し、英雄のまま引退したスパイたち。そのすべてを覆しそうになる出来事が起こる。
過去と現在を交えながら物語は進む。過去に始まり、現在に完結する物語-クリシェ。



「未熟な人間の特徴はことにあたって高貴な死を選ぼうとする点にある。これに反して成熟した人間の特徴はことになたって卑屈な生を選ぼうとする点にある。Catcher in the Rye」

そこを普遍的に、理想論を語ることが映画にするほどのクリシェにもならないことを21世紀の映画になってまで、まだ気づかずにいるのかと、感じるだけでゾッとする。


僕はものっそい流されやすい人間で、ものっそい影響を受けやすい人間です。
最近はこの音楽を聴いて、えもいえぬもどかしい思いをしっかり受け止めながら、できるだけ日々丁寧に、怠惰にならず生きようとしています。というのも、まだ僕は1日を完全に教授できる立場にいない人間で、怠惰にボーっとした一日を過ごすと、後悔してしまうような小心さを備えているからです。早く、たどり着きたい。そこへ、もういい年なのに・・・。



釣り人と、河の上の生活、船上生活者をのせたきれいな荷船、端の下を通るとき、煙突が後ろへ折りたためるようになったひき船が荷船の引き網をひっぱっていく。

河の石堤の上に生えている大きなニレの木。プラタナスやある場所ではポプラの木。そういうものにかこまれ、私は寂しい思いをしたことが一度もなかった。街の中にこんなにたくさんの木があるので、春が毎日やってきそうだった。そしてしまいには、或るあたたかな風の吹いている晩のあくる朝、突然、春が来たことを知るのだ。

時にはひどい冷雨が春を打ち退け、もう春はきそうにもなくなってしまい、人々の生活から、一つの季節がなくなろうとしてるように思えることもある。
そのときだけがパリの本当に悲しい時だ。それは自然に反することだから。

私たちは秋に悲しくなるのを期待する。葉が木から落ち、風や冷たい冬の光を受けて、木の板が赤裸になるとき、毎年、仲間のだれかが死んだ。

でも河が凍てた後で、再び流れ出すように。必ず春がやってくることは、わかっていた。

冷雨が続いて、春の息の根をとめるのは、まるで若者が何の理由もないのに死ぬようなものであった。
けれども、あのころは春はおしまいにはきっとやってきた。だがもう少しで来そこないそうだったことは、人の心をひやひやさせた。<移動祝祭日-セーヌ川の人々->」



僕も早くそんな風に日々をいきる資格がある人間になりたい。


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