Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

THE RUM DIARY(邦題:ラム・ダイアリー)

The Rum Diary

またまた今日もエイガノソウシで語ります、葦沢リオです。

何か起きそうで起きない、起きなさそうで起きそうな色んなことで頭が一杯の日々を過ごしてます。
ちまたはもうクリスマスムードでどこに行っても5割増しほど人で溢れかえってます。

何か特別なことが起きそうなこの時期の雰囲気はとても好きです。
本格的な冬が突然到来し、空気がいっそう澄み、景色が綺麗で。
サマータイムが終わるとイギリスはいっきに日照時間が短くなるものの
この12月という一ヶ月は、不思議な暖かい気持ちに包まれます。

今週末は、僕の所属するフットサルチームWandle City FCのクリスマスパーチーまであります。
徐々に予定が着々と埋まり、その中で自分の時間をどう使うかをしこたま考えているわけで

肝っ玉の小さい性格から、不確定な予定にハラハラしてるんですが、
もし全部がうまくいくと来年の3月終わりくらいまではものっそい忙しくなってしまいそうで
嬉しい反面不安もあり、

いったいどーなるんだ!とびびっていたりします。

最近は、自分の作品を申請しても通らないことが多く、
自己不振やら自己嫌悪に陥り煮え切らない日々を過ごしました。



そんな時、自転車で帰宅の途中、こんな状況にかち合いました。


2階建てバスの運転手が交差点を左折しようとしたところ、無理やりバンが直進。
「うわー、危ねぇなぁ。」
と他人事で観ていると、もちろん他人事でなかった運転手、

すさまじい、形相で(見えないけど、バスの動きが物語ってます)バンに詰め寄り
ギリギリまで寄せ、クラクションを鳴らしまくっています。

それでも、怒りが収まらなかったのか、赤信号になった瞬間にバスを止め(もちろん乗客乗ってます。)、わざわざバスから出て行き、バンをバンバン(・・・)叩きまくり、バンの運転手に向かってバリバリ罵詈雑言(・・・)。

もちろん、運転手のいないバスは孤立無援の、赤い鉄の塊と化しています。
怒りの収まらない赤ら顔の運転手はもう自分がまっかっかだから、信号が赤から青に変わったとしても、何も気づかない。

赤い鉄の塊の後ろには大渋滞が出来ています。
もう、クラクションのオンパレード、いや、オーケストラ。すごいったらありゃしない。

すると対向車線の乗用車にのったおばさん、赤信号の隙に赤ら顔の運転手に話しかけています。
もちろん、運転手は聞く耳もなく、おばさんも説得が必死なのか、観るに見かねて、車を降りて
説得に入りました。

真っ青になりつつも必死で説得するおばさんを尻目に、信号は赤から青に。

もちろん、対向車線の乗用車も孤立無援の鉄の塊になります。
新しいカンパニーがやってきました。クラクションのオンパレード、いや、オーケストラ。

すごいリズムですごい音量でオーケストラは進行します。

時間とは無常なもの、赤ら顔の運転手を尻目に信号は青に変わります。
バンバンのバンは何事もなかったかのように、進みだします。


残された赤い鉄の塊と鉄の塊。


赤ら顔の運転手に、真っ青なおばさん。



ついに、説得に成功した真っ青のおばさん、運転手の信号が赤から青に変わりました。
おばさんも青から、まぁ、黄色に変わったわけです。


その後は何事もなかったかのように、赤い鉄の塊はバスとして、
鉄の塊は乗用車として、ぶいーーーんと・・・・・・。


その傍らで自転車にのっていた僕はポカーーーンと・・・・。



いやはや、なんたるアウトプット、自己主張。


怒りを抑えきれず発散したい運転手
優しさを無視できず、声をかけたいおばさん


アウトプットの極みを尻目に、頭の中で考えがグルグルしました。



日本だったらこんな人前でこんなに人がアウトプットが、オーケストラが奏でられることはないでしょう。



おそらくここまで大渋滞を起こしてまで、ブチ切れる運転手
それを優しくなだめるおばさん、こんな目に見える物語にならない。

だからこそ、起きる問題もいっぱいあるんです。
もし、そばに武器があれば。いったいどうなったんだろう。


主張することが当たり前のイギリスで、主張しないことが(変わりつつあるけどね)、日本で。


日本も西洋化と、世界で戦うために、主張することが当たり前になりつつあるけれど、
ちゃんと<おばさん>は現れるんだろうか。


おばさんが現れない主張文化は危険です。


自分が主張するということは、運転手であることと、おばさんであることです。
運転手であるだけでは駄目です。運転手になるのは簡単ですが、おばさんになるのは難しい。

本当は難しくないけれど、難しい。


考えると、耳鳴りがします。


沈黙が美徳だった昔の日本とは決別し、表現を美徳にすることに決めたのなら
おばさんがいっぱい増えて欲しいな。

でも、同時におばさんがいなくて住む世界は素晴らしい。


運転手やおばさんがいない世界といる世界。
どちらも正しいけれど、僕はやっぱりいない世界に憧れる。


【The Rum Diary】
監督/脚本 ブルース・ロビンソン
出演者 ジョニー・デップ/アンバー・ハード/アーロン・エッカート/ジョヴァンニ・リビシ/アマウリー・ノラスコ/リチャード・ジェンキンス


実在したジャーナリストのお話。相変わらずのジョニーデップが好演。

運転手とおばさんが潜在的に存在していた世界で、物書きをする人間が、運転手にもなれず、おばさんにもなれず。運転手とおばさんに触れ合うことにより、運転手とおばさんが抱える共通した問題を浮き彫りにし、書き綴るように、いかにして彼はなったのか。

人が立ち上がるということはこういうことなんだと思います。
ただ、そうせざるを得ない状況にあることが悲しいと感じつつ。






すっきりしない企画が一つあります。
はっきりしない扉が一つあります。
力を注がないといけないけど、当分すっきりしない企画が一つあります。
はやく見つけたい大きな扉があります。

ただ、一つだけあきらかなこと。

来年、1月10日~1月21日までモーニントン・クレッセントのTheatro Technisでギリシア悲劇【コロノスのオイディプス】に参加します。今回はジジイじゃないよー。

詳細はまた、僕のおふぃしゃる・うぇぶさいとにて。
<ニュース>←クリック

Oedipus at Colonus

海外生活ブログ イギリス情報へにほんブログ村 演劇ブログへにほんブログ村 演劇ブログ 役者へにほんブログ村 演劇ブログ 海外演劇へ

- 0 Comments

Add your comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。