Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

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移動祝祭日

またまた一ヶ月ぶりの更新になりました。みなさんお元気ですか?葦沢リオです。

3月に入り後数週間でサマータイムになるので、夜が一気に明るくなります。4月で日の入りが8時とかになるんじゃないかな。まっすぐ家に帰るのが難しい季節がやってきます(天気が良いとパブに行きたくなってしょーがないっ)。

ロンドンには春が到来し、20度近くまで気温が上がる日が多々あります。これは夏じゃないのかっていう噂もあるくらい。とはいえ、先日写真の整理をしていると、3月末にAll That Remainsの撮影でバーミンガムに行った時にびっくりするくらいの雪景色だった写真を発見したので、まだまだ冬の最後のイタチっぺが帰ってくるかも。

バーミンガム3月末の雪景色

春の到来は花粉症の到来も意味する。逆に世間一般の人よりも春の訪れを敏感に感じることができるわけです。「あ、春が始まったな」ってここまで気温が高くなる2週間前から言ってましたもん、みんなは信じなかったけれど。

日本にいるときは杉花粉に悩まされ、春イコール地獄の式が成り立っていたけど、イギリスに来てからはすこぶる春、スプリング、文字通り気持ちもウキウキしてました。

ところがおそらく3年ほど前から突然かかり始めたイギリス版花粉症、検査もしていないのでいったいどんな木にやられているのかわかりませんが、とにかくイギリスでも花粉症は僕にとって春の到来になったわけです。


昨日はナロウボートに住んでいる友達の誕生日兼クルーズ。ロンドンには最終的にはテムズ川につながり、ロンドンを通り抜け遥か彼方のイギリスの内陸まで通じている運河がある。昔の交通手段がそのまま残っている。
Tubeと呼ばれる地下鉄だって150年物なんだから、すごい。そこいらの家も、1800年から外観を変えずに残っていて、普通にそこにある。

話を戻すと、この運河にはナロウボートというボートに居住している人たちがたくさんいる。もちろん昔はボート自体が交通手段だったのだが、今ではもっと便利で実用的な交通手段があるため、移動という観点ではあまり、必要性がない。

運河のどこにでも停泊できるわけではなく、限られた場所のみだが、そこを動かずナロウボート定住する人と、2週間に1度次の停泊可能な場所まで移動するこの2種類の船達に分けられる。
定住するともちろん、その分の税もかかる。とはいえ、移動するにはいろんな雑多な出来事があるので、どちらがどうだとはなかなか決めがたいだろうが、僕の友達は2週間に1度の移動を選んでいる。


もっぱら、せっかく移動できる家なのに、定住してしまうと何か大事なものが竜骨と共にボキっと折れてしまう気もするので、僕がナロウボートに住むとしても、彼らと同じ選択をするだろう。


最寄りの駅についてから、ビクトリアパークの運河までは歩いて10分ほどの道のりだった。小汚いマンション群を通り抜け、オシャレなカフェで楽しそうにビールを飲む男性とコーヒーを飲んでいる女性を見て、唾を飲み込み、すぐそばのオフライセンスに入り、ビールを5缶買う。手持ちは赤ワインだけだからだ。でもやっぱりイーストロンドンはオシャレなカフェが多い。

しばらく歩いていると汗が噴き出し、半袖のTシャツにカーディガンを羽織り、その上から皮のジャケットは完全に間違ったチョイスだと気づく。でも、念のために半袖Tシャツを着ていて正解だ。

しばらく歩き公園の入り口あたりまで来るといきなりにぎやかになってきたところで、あくせく出航の準備をしている友達を発見する。彼のナロウボートは2回目だけど、ボートの中でも一番大きい(長い?)ものなので、中では、かなり悠々とできる。おそらく合計のヘーベーで言うと僕の家より大きいだろう、と思う。


軽い挨拶を交わしたら早速、ビールを空けて半分くらい一気に飲み干す。ボートの上にあがり、辺りを眺める。風は順風、照りつける太陽も春のわりには厳しめだ。しばらくなんだかんだ話しながら、全員がそろったところで出航。
速度はおおよそジョギングくらいのスピード。自転車には勝てない。


運河沿いを散歩している人、走っている人、足をブラブラさせながら座り込みビールを飲んでいる人、色んな人たちが運河を、「ボッボッボ」とディーゼルの音を立てながら進むナロウボートをうらやましそうに眺めている。


なんで羨ましそうかって?僕がよく釣りをしに運河へ来ていたとき、いつもそのように思いながら見ていたからだ。逆の立場になると、こうも相手の目や態度からその思考を読み取る事がいとも簡単になる。これをもっと芝居につかえればいいのに。


ナロウボート①
ナロウボート②
ナロウボート③
ナロウボート④



運河は水量をコントロールする為に、ロックとよばれる関がもうけられている。このロックでは一方と他方では水の高さがまったく違う。関の門へ入り、門を閉じ、徐々に反対側の水を入れこみ、関内の水の高さを進行方向の高さに合わし、門を開け進む。ビールをぐびぐび飲みながらちょっと手伝ったりしてみる。


初めての体験さらに、船にビールに太陽があるから何をしても楽しい。


ふと思う。「2週間に1度、こうやって移動するのか、移動日。」
と同時にヘミングウェイの「移動祝祭日」を思い出す。


「釣り人と、河の上の生活、船上生活者をのせたきれいな荷船、橋の下を通るとき煙突が後ろへ折り畳めるようになったひき船が荷船の引き網を引っ張って行く。河の石畳の上に生えている大きな楡の木。プラタナスやある場所ではポプラの木。そういうものに囲まれ私は寂しい思いをした事が一度もなかった。町の中にこんなにたくさんの木があるので、春が毎日やってきそうだった。そしてしまいには、或るあたたかな風の吹いている晩のあくる朝、突然春がきたことを見るのだ。時には、ひどい冷雨が春を打ち退け、もう春はきそうにもなくなってしまい、人々の生活から一つの季節がなくなろうとしているように思えることもある。・・・・・・・・・・・」



でもこれは、パリでセーヌ川の話で、ここはロンドンでリージェンツ運河の話だけれど。




さて、前置きはそのくらいにして、映画草子徒然と・・・。

【Out of the furnace】
質素に真面目に生きる家族思いの男が、誰でも一度は経験があるような些細な違反で事故を犯し、すべてを失う。
一般の評価は低いんですが、僕の評価はものっそい高い映画です。

クリスチャンベールは本当に演技の幅が広い。最近思うけど、演技の幅が広い役者はやっぱり人間の幅が広いんだと思う。人間の幅が広いっていうのは懐が深い的な意味ではなく、良い悪い関係なく、人間を理解するという意味で幅広い解釈ができる、そしてできる生き方をしているんだと思う。

映画で泣く時のほとんどは、音楽で泣くんですけど、音楽無しの演技だけで泣かされたのは久しぶりです。バームクーヘンのように一重、二重、三重とキャラクターを包んで包んで、しっかり準備してはるんだろーなー。







【Her】
ほぼホアキンフェニックスだけが出ているような映画。世界初のAIのOSに恋する男の話。
スパイクジョーンズ、ミシェルゴンドリー、クリスカニンガム、この3人はミュージックビデオの重要性を今の位置に押し上げた監督達です。やはり彼らは音楽の使い方、映像の用い方が特殊であり、上手い。

この作品に見え隠れするテーマ、ここではあえていいませんが、おそらくこの映画手法以外にうまく、伝える事はできないんじゃないかなと思うほどです。







【The wolf of Wall street】
言わずもがなの、ディカプリオの新作。
おそらく僕が今まで見たスコセッシの映画で一番好きかもしれません。僕たちはここまで同じ事を繰り返し伝えられないと本当に価値のあるものを気づけないわけです。こまったものだ。

前にも話したかもしれませんが、感情の極みまで到達したにもかかわらず、表現手段をここまで変幻自在にできる役者はそういません。いつも感服します。







【Only lovers left alive】
現代に生きる引きこもりの吸血鬼とそれを支える吸血鬼の妻の話をたんたんと語る。
トム・ヒドルストンは最近、舞台で「コリオレイナス」を見たり、「Thor2」をみたりと、よく目にする役者さんですが見れば見るほど、好きになります。

この作品の監督、ジム・ジャームッシュはウィノナ・ライダーの「ナイト・オン・ザ・プラネット」の頃から好きな監督で、やはり独特な雰囲気というのはあきません。とても不思議です、物語なんてあってないようなものなのに。感覚で腑に落ちるというのはえてして、理屈で理解するよりも正しかったりするんです。







【The Grand Budapest Hotel】
驚くほどたくさんの有名な役者がこの作品には出てます。この感じはスティーブン・ソダーバーグ監督を思い起こさせます。彼はとても写実的な監督ですが、ウェス・アンダーソンは、カートゥーン的です。碁盤の目でしっかり組み立てたような平面でシーンをくみ上げているので、紙芝居をみているような感覚に陥ります。とてもキュートで、ベストの長さ。

色んな手法で映画が作られる中、このような作品がエンターテイメントとしての映画として残って行くような気がしないでもないです。

伝説的なホテルブダペスト、そこで働く事になったボーイの男の子の視点でホテルにまつわる話が語られる。









突然の映画話に驚いたかもしれませんが、このように突然、春はやってきました。




「・・・・・・・・・・・その時だけがパリの本当に悲しい時だ。それは自然に反することだから。私たちは秋に悲しくなるのを期待する。葉が木から落ち、風や冷たい冬の光を受けて木の枝が赤裸になるとき、毎年、仲間のだれかが死んだ。
でも河が凍てたあとで再び流れ出すように、必ず春がやってくることは、わかっていた。」





小さい役ですが、映画の出演が決まりました。来週から衣装合わせ等本格的にプロダクションに入ります。


春はそうやって突然やってくる。





僕は、元気でやってるよ。

みんな、元気でやってけよ。





天気がいいとこうやってブログ書いてます。


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