Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

菜食主義の奈良の子供は、とても幸せだ。

寒い。今日はとてもとても寒い。冬服を引っ張り出そうかなって思うくらい。
朝、時間に追われながら姿鏡の前に立ってみると、
「ははぁ~ん、冬服引っ張り出さなくても、冬と同じような格好じゃないかぃ。」

僕はそれくらい服を持ってない。
持ってるんだけど、持ってない。

服は着るためにあるので、目的を果たしていない服は持ってないも同じ、かもしれない。
でも、誰かからもらったり、思い出のある服は、着るという目的を果たして無くても、持ってるって言う。言う?

言う。言葉を言う。言葉って難しい。
簡単に口に出せるからこそ難しい。

逆に、喜怒哀楽を表現する方が素直で簡単なのかもしれない。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり。

生まれた時には言葉はないもんね。喜怒哀楽を表現するしかないもんね。
まず、最初が、表情。次に、言葉。
それは言葉の方が難しくて、表情の方が簡単だから。
表情の方が理解しやすくて、言葉の方が理解しにくいから。
表情に国境はなくて、言葉に国境はあるから。
表情は人を選ばないけど、言葉は人を選ぶから。

理解してもらう事が一番大切だから。
だから、まずは表情。

それを誰かに習うわけでなく、いきなり実践できるのは
生まれた瞬間から人間は、そこに自分以外の誰かがいることを知っているから、かもしれない。

だからとはいえ
人間の子供はあまりにも無防備で無力である。
生まれた瞬間、親を食べる蜘蛛ほど、生に貪欲でないし
生まれた瞬間、泳ぎ始めるグッピーほど、遺伝子に<身体の動かし方>が書き込まれてるわけではないし
生まれた瞬間、死を恐れずに、海に向かう海亀ほど、一生懸命でもないし
生まれた瞬間、ガクガク、ピクピクなりながら、立ち上がろうとする草食動物ほど、健気でもない。

人間の子供は生まれた瞬間、泣くだけなのだ。それ以外は何もしない。まぁ、息とかはするけど、基本的に<何もしない。>


これってすごくない?
いきもの として
すごすぎない?


もう、生まれた瞬間から、自分一人では決して生きていけないでしょ。
それに、泣くのも諸刃の剣だもんね。ちっちゃい身体で、大きな声で。おぎゃーっと。
泣くってことは、もし、守ってくれる生き物がいなかったら、攻撃してくる生き物にも場所を知らせることになるもんね。
その時点で、守ってくれる生き物がいるってことを前提にして泣いてるわけでしょ。
最初から他人をあてにしているわけでしょう。そういう風に遺伝子に書き込まれているんでしょ。



はっはっは。



その脆弱さにげんなりもするけど、だからこそ豊かになる要素もある

受け入れましょう。しょーがない。どう頑張ってもできないものはできない。受け入れた上で、抗ってもいいし、乗っかってもいいし、どっちかを選ぶんだろうけど、ちゃんと考えた上でね。


そうすれば、あんなポストとか、ねぇ・・・。
(色々理由があるんだろうけど、設置のいきさつはね。
でも、甘い、でしょ?大人を甘やかしてどーすんの。
強く生き抜く選択肢を減らさないで下さい。)


なわけで、期待に応えていきましょう。僕らも期待に応えてもらったんだから。

もらったバトンはちゃんと、次の人に渡しましょう。




って長くなりましたが、何故こんなことを言い出したかっていうと。
前も言ったけど

妹が母になりました。

多くの人らが経験する事なんだろうけど、不思議ですね。
距離があるので、実感が湧かないのもあるでしょーが。気がつけば生まれているわけですが、これがね、血がつながってるんですね。そりゃ、多少薄まってるけれど。


そして送られてくる写メを見て、もう奈落の底までめろりんきゅーなおじちゃんがここにいます。


ね。兄弟ってのは あーあ、不思議だ。


うっとおしい時期があったり、気配を感じないくらいどーでもいい時期があったり
やたら意気投合する時期があったり、とてつもなく愛しい時期があったり

僕が中学生とか、高校生だった頃、う・っ・と・お・し・いの最盛期でした。

この、いもーとは、さぞかしうっとおしかった。

まだ小学校とか中学校だったかな。もうね、気を抜いたらすぐ部屋に入ってくる。特に僕の友達がいるとき。

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例えば、僕がトイレに行って帰ってくると部屋で僕の友達とゲームをやってる。(ざっけんなよー、入ってくんなよー、ゲームとかすんなよー。お前らも受け入れてんじゃねーよ。)

例えば、昔よくやった友達とのお泊り。
友達が泊まった次の日の朝、眼が覚めると、このいもーとがドアの隙間からちらっと部屋を覗いてる。

とりあえず、見なかったことにして、僕はもう一度眠りにつく。

そしてしばらくして、また眼が覚めると、このいもーとが、ドアの隙間をさっきよりもーちょっと開けて、部屋を覗いてる。

これはもはや<覗いてる>域ではない、、と思う。だって、顔が出てるんだもん。完全にオフサイド。(いもーと的には覗いてるって気持ちだったんだろうから<覗いてる>って言わしてもらおう。)

しかもその時は狭い部屋にたくさんの友達が寝てたもんだから、ドア近くの友達にいたっては、もう、ドアの角が後頭部にぶっ刺さってる。さらにその横の友達にいたってはもうなんか、地震の余波で起きた津波に、流されてしまった家屋のように、部屋の壁にめり込んでしまってる(うわぁー、すっげー。)。

もうなんだか、ワキワカンナイ!(外人風)

しかも、ついでにその友達の上には、棚から落ちた100円UFOキャッチャーのぬいぐるみがボッテリと乗っかってる(当時ハマッてましたUFOキャッチャー)

もうそこがちょっとした彼の棺おけみたいになってる。

皆さんお分かりだと思いますが、このいもーと的には、<覗いてる>っていう大義名分の旗を大きく掲げて、我々を<起こそう>としてるんです。(絶対、起きるなよー。絶対、誰も起きるなよー。頼むぞ~。起きたら、このいもーとの思う壺だぞ~。)

僕はもちろん思いっきり寝たふりをして、完全にその場をやりすごそうと。幸い誰も起きてないし、誰も起きる気配ないし。起きて欲しくないし。

折角、顔を出したのに、気づいてもらえない、所詮はい・も・う・との浅知恵。

かまって欲しいんだろうなー。(可愛いヤツめ。)次第にドアを押す力がむぎゅーっと、痛恨の一撃になってきてます。この辺りからすでに本人も<覗く>という大義名分の旗を、甲冑ごと脱ぎ捨てて、<起こしてやる>っていう最上大業物にも引けをとらない名刀を振りかざす方針に変えたんでしょう。素直でよろしい(よろしくないから。)。

そんな妹が思いっきり押すもんだから、ドアの角が後頭部にめりこんでる友達も、うめき声をあげながら移動するしか仕方ありません。
その煽りをうけて、やすらかにめり込んで眠る友達の棺おけが、メシミシ音を立てながら破壊されていきます。ぬいぐるみがドリフの盥みたいにドンドン落ってきます。

「うわー、エライことになってるるるるるぅぅぅ。」と思ったその時、バタンとドアが大きな音を立ててしまりました。

「ざまーみろ、諦めやがったな。しっしっし。」心の中で勝利のガッツポーズをとる僕。・・・・と喜ぶのもつかの間。

思いっきり熱したグラスに水をかけるかのように、寝ていたはずの友達が徐々に起きだすわけで。寝ぼけながら不思議そうに後頭部を抑えているヤツもいれば、目をこすりながら自分の周りにちらばっているぬいぐるみを眺めるヤツ、そんな二人を「何してんだこいつら?」って眼差しで見つめてたりする奴



ガシャン



何かが崩れ去る音がしました。


そんな友達連中を尻目に
達人は満面の笑みでドアを開けて入ってきたのである、でアル。


それも爽やかに、今日始めて皆さんの顔を見まーすって様子で、そして一言。

「起きてたんだー。おはようございまーす。」



くったくの無い笑顔に
完敗。



やっぱり一枚上手でしたね、このいもーと。我がいもーとながらあっぱれ。

<押してもダメなら引いてみな>

世の中の色んな事象に適応能力があるこのスキルをすでにマスターしてました。兄の大誤算。

「・・・・・」沈黙の素人
「きゃははは」ハッピーな達人

言葉は見つからず。
いもーとは、僕が一人で一喜一憂していたのも知らないわけで。
そんな兄貴のちっちゃいちっちゃいプライドを大切にしていた僕には、言う言葉が見つからず。

隣で楽しそうにゲームをしている達人さんを、隅っこで眺める素人になっていました。

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今日はちょっと違います。
その日、その場に、いなかったので、達人を眺める素人にすらなれなかった僕ですが
ちゃんと言う言葉は見つかってます。

言葉を言うのは難しいけど、離れている分、表情を伝えることもできない。
だから、ちょっと言ってみます。



「おめでとう。」
「よく頑張ったね。」

「大丈夫。」


「知ってるからな。」



「ありがとう。」

可愛い可愛いアタシの姪っ子。


人は大人になります。大きな人になる。
旦那の遺伝子的に、どーせ、身体の大きな人にはなると思うけど
心の大きな人になるように。




2 Comments

*kat*  

ホントに可愛くていい子な妹さん。
よく頑張ったね、おめでとう!!
きっと、いいお母さんになるよ。
子どもを産めるって素晴らしいなぁーと思う瞬間、
そして憧れる瞬間。

健康にすくすくと大きくなりますように・・・☆

2007/05/06 (Sun) 13:25 | EDIT | REPLY |   

gen  

>*kat*
ありがとう。そうやって色んな人に見守ってもらえれば、いい母親になれるでしょう、そして、いい子に育つはずです。

2007/05/06 (Sun) 16:05 | EDIT | REPLY |   

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